食べ物の恨みは怖い?
父は退院後ずっとパン食中心。どうにかご飯を食べてもらいたいと母とこれはあれはと工夫をしている。
そんな今日の昼は寿司。といっても高級ではないけど太巻きや握り、細巻きは父の口にちょうど良いらしくこれだとご飯を嫌がらず食べてくれる。もちろんわさび抜き。一度むせてからつけない。でもしょうゆはつけたいらしくお皿に入れてあげると、元気だった頃のようにタップリつけて口にほおばって食べる。 そしてガリ。これも見つけると私たちのお皿にあるものを見るので小さく切ってあげるとあっという間に食べてしまう。 こうして考えるととても贅沢な人です。
そうして食べている間にテーブルに買ってきた旬のたけのこを見せて、
「たけのこご飯、旬のものだから食べようね」と父に言ったけど、あまり良い顔はしなかった。夜もご飯か〜って思ったのかな?
その脇にカレーがおいてあった。そのカレーはナンというパンにつけて食べるようにどろっとしたレトルトのカレー。父が見ていたので「夜、食べようね」と言った後、たけのこご飯とカレー。あまり良い組み合わせじゃないね。と話しつつそのときの会話が終った。
夜、といっても夕方5時半、父が泣き出したのでご飯だ〜と母ともうすぐ炊けるご飯の香りを楽しみながら相撲を見て父を台所へ。食事の前には必ず飲み物を入れるので「何飲む?」とあれこれ父に聞いているのが隣の部屋にいた私にも聞こえた。でもその後、テーブルをたたいて父は怒り出し機嫌がとっても悪い。母はびっくりして、炊き立てのたけのこご飯を出すとたけのこを少し食べて手を振る父。いらないというのです。母は食べてほしくてあれこれ聞くと「味が薄い?」というとウンとうなづき、それ以上は口にしなかった。どこまで味がわかっているのか、その後も機嫌が悪いまま夕食が終わり、母と冷蔵庫を開けて気づいた!
「カレー食べたかったんだね」
早速部屋に戻った父に「カレー食べたかったのに違うもの夕食に出てきて怒ったの?」と聞くと笑顔で返して泣き出した。
「やっとわかったよ。ごめんね。明日必ず食べようね。夜出すね。」
というとうなづいて通じたことが少し嬉しかったのか、その後はおとなしくなった。
あ。。父の今の楽しみの1つは食べることにあるようです。それが期待していたものと違って父は怒ったなんて。。父の脳はどこまで戻ってきているのでしょう??
不思議だけどなんだか母と私は弟に話しながら笑ってしまった。